こんにちは。saoriです。
自己啓発本の中で、岸見一郎さんと、古賀史健さんのベストセラー本アドラー心理学の「嫌われる勇気」を読まれた方も多いと思います。
最近また読む機会があり、改めて良い書籍だと思ったので今回書かせて頂きました。
冒頭から衝撃的で、はっとさせられます。
「すべての悩みは対人関係の悩みである。」
「人はいま、この瞬間から幸せになることができます。」
「あなたが変われないでいるのは、自らに対して変わらないという決心を下しているからです。」
「世界はどこまでもシンプルであり、人生もまたシンプルです。」
「世界が複雑なのではなく、あなたが世界を複雑なものとしているのです。」
「われわれは原因論の住人であり続ける限り、一歩も前に進めません。」
と書かれてあり、心にぐさぐさきます。
この本には、
原因論ではなく、目的論!
トラウマなんて存在しない!
と原因論を真っ向から否定し、なぜそうなのか、その答えが書かれてあります。
この本を初めて読んだ時は、え!?と目から鱗でした!
何かの目的があり、自らがその選択をしているのだと、はっとさせられました。
確かに…
こんなにも辛い経験をしたから、今の自分はこうなんだと思い込んでいた時期もあったので、そう言われたらそうかもしれない…
アドラー心理学では
トラウマは存在しない。とトラウマを明確に否定しています。
そして、原因論ではなく、目的論と言うのは、
○○なのは、○○が原因だ。ではなく
○○の目的の為に○○という手段を使い、○○できない事にしている。が正しいのだと。
しかも、それを自分が選んでいる。と
つまり自分が脳の中で作りあげているんですね。
本の中で、
赤面症の女子学生が
赤面症のままでは好きな人に告白できないの治してほしい。とカウンセリングの先生の元を訪ねてきた話しが書かれてあります。
あなたの赤面症は簡単に治ります。
しかし私は治しません。
なぜなら、それはあなたは赤面症があるおかげで、自分や世の中への不満、うまくいかない人生を納得させることができている。「これは赤面症があるせいだからだ。」と。
告白の勇気を振り絞らなくても済むし、たとえ振られようと自分を納得させることができる。そして、最終的には、「もし赤面症が治ったらわたしだって…」と可能性の中に生きることができる。
告白できずにいる自分への言い訳として、あるいは彼に振られたたきの保険として赤面症になっているのです。
と…伝えています。
他者から嫌われたくない、よく思われたい、傷つきたくない、評価されたいという目的があるから、○○を選んでいるんですね。
つまり、他者の評価を軸に生きていると言う事なんです。
確かに、世界に自分1人だったら他者の目なんか気にならないですもんね。
他者の目がなかったらそもそも人と比較する事がないんですから、コンプレックスも生まれない。綺麗な格好をして歩かなくても良い。ダイエットだってしなくて良い。他者と比較しなければ劣等感も生まれない。
他者からの評価を気にせず、また、自分も他者の事を評価しない。他者の課題には踏み込まない。そして他者を「敵」とみなさず、「仲間」だと思う。いまここに強烈なスポットライトを当て、真剣かつ丁寧に生きる。
そんな目から鱗の言葉が沢山書かれている書籍です。
私事になりますが、
課題の分離の話しには、はっとしました。
我が子が学校に行けないので、原因ばかりを探していました。しかし、目的論の事を知り我が子自身に目的があり、それを選んでいるんだ。と受け入れる事ができました。
その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?を考えると、学校に行けないのは親の問題ではなく子どもの課題なのだと。
馬を水辺に連れて行く事は出来るが、水を呑ませる事はできない
ということわざで例えられていて、本人の意向を無視して「変わること」を強要したところで、あとで強烈な反動がやってくるだけなんですね。
「あなたのためを思って」と言う言葉は支配欲で、つまり「あなたのため」ではなく「わたしのため」であると。
「自分を変えられるのは自分しかいない」のです。
この本を読むと、出来ない理由や原因を探している自分が何だか恥ずかしくなったりもします。
自己啓発本の中でも、この書籍はおすすめです。哲人と青年の対話篇で書かれていてとても面白く、具体的で読みやすいです。
もし、まだ読まれていない方で興味がある方は是非一度読んでみて下さい。はっとさせられる事が多く、きっと考え方が180度変わると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

嫌われる勇気
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