こんにちは。saoriです。
突然ですが…
我々人間は言葉を話せます。そして色んな方々と会話をしますよね。
しかし、言葉の使い方を間違えてしまうと、たちまち人を傷付けてしまいます。
人間関係を構築していく上で、話し方や言い方、伝え方は非常に重要です。相手から誤解をされないように言葉を上手に選んで会話をしていきたいと思いますよね。

今日はその中でも、会話をしていて、ん?何か引っかかるなぁ…言われてモヤモヤするなぁ…と言う言葉をピックアップさせて頂きました。
そんな微妙な言葉が世の中には溢れているそうなんです。
わかりやすく分析してくれている、著者 森山 至貴さんの書籍で
10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」
今回はこの書籍に書かれてある文章を参考にまとめてさせて頂きました。
モヤモヤした言葉は、言われる側の時と、言う側に立つ時、どちらの場合もあると思います。
言った後に、あっ、まずかったかなぁ…と思う時もありますよね。なので、両方の側面から見て頂ければ良いなと思います。
ずるい言葉10選
- あなたの為を思って言っているの
- どちらの側にも原因がある
- 言われた本人が気にしていないから良いんじゃない?
- もっと早く言ってくれればよかったのに
- 傷付いたのも良い経験だったんじゃない?
- いちいち取り合っていたら、そいつと同じレベルになっちゃうよ
- ひどいとは思うけど、そこまで傷付く事かな?
- 昔はそれが普通だった
- これも言えないなら、もう何も言えない
- その内、気が変わるんじゃない?
など、沢山の具体例が書かれてありました。
今回は、私がよく心に引っ掛かる言葉、
1〜3の項目について説明させて頂きます。
1.あなたの為を思って言っているの
これは、言われてモヤモヤした経験があるという方が多いのではないでしょうか。
親御さん、上司、先生、先輩、友達などから
あなたの為を想って言ってるんだよと言われ、
私の為を想って言ってくれたはずなのに、何かモヤモヤするし傷付いたなぁ…といった経験はありませんか?
なぜモヤモヤするのかと言うと、そこには、「いいから私の言う事に従いなさい!」と言う意味合いが含まれているからなんですね。
〈母娘の例〉
娘:お母さん、私高校生になったらダンス部に入りたいの。
母:え?ダンス部?そんなのダメダメ!部活はやめておきなさい!
娘:え、何で!?前は良いって言ってくれてたじゃん!
母:前は言っていたかもしれないけど、ダンスをして食べていける人なんて一握りしかいないんでしょ?
母:それだったら普通に大学に行って、普通に就職した方があなたのためには絶対良いと思うの。だから部活なんてせずに、塾に行って大学受験の為に勉強した方が良いのよ。お母さんは、あなたのためを想って言っているのよ!!
娘:………。
上記の例の場合、「あなたのためを想って」と言う言葉を使用していますが、
本当は、「私のため」が正解ですよね。
「私を安心させてほしいから、あなたは大学に行って普通に就職してちょうだい。」
「いいから、言う事を聞きなさい。」
と言う高圧的な言葉が含まれているんですね。
だからモヤモヤするんだと思います。
主に立場が上の人から下の人へ使われる事が多いですよね。
たまに友達から言われる事もありますが、余計なお世話だと感じる時もあります。
もちろん、本当に私のためを想って言ってくれている場合もあると思いますが、モヤモヤ感が残りますし、傷付く事もあります。そして友達なのに何だか縛られている感じがします。
こう言った言葉を言われた時には、
「わかりました。では、どうして私のためになるのかを説明して下さい。」と問いただす事が正解だそうです。
そうする事で、縛ってくる相手を少し後退させる事ができるんですね。面白いですよね。

2.どちらの側にも問題がある
なんか嫌な言葉ですよね。
例えば、いじめの現場とかで使われたりしませんか。他には、セクハラや痴漢でも使われたりしますよね。
これは、一番良くある、「え!?ちょっと待ってよ、私にも問題があるの!?」ですよね…。
弱い立場の人がSOSを出して駆け込んだ先で第三者に言われて傷付くケースですよね。
その相談された人の心理とは
「どちらか正しいか断定したくない」そうなんですね。その理由は断定をしてしまったら、正しいと言った側に寄り添わなければならないから。だそうです。
そいいった事を社会学や心理学的に、コミットメントすると言うそうなのですが、
その、第三者はどちらの側にもコミットメントしたくないんですね。
にも関わらず!!
正しい人になりたいから、何かしらリアクションをする。というずるい選択をし、こう言った言葉を言うらしいです。
なので、言われた側は、
あぁ、この人はコミットメントしたくない人なんだなと理解し、離れましょう。
傷付く必要はありません。どちらの側にも、問題があるのかな?と考える必要は無いと言う事なんですね。
もう、一度傷付ついているので、更に傷付く必要は無いですよ。と言ってくれています。
3.言われた本人が気にしていないから良いんじゃない?
これも良く聞きますよね。
あだ名やいじり、それは言ったらダメだと思う事に対し、声を発して言った相手に伝えるが、上記の言葉を言われてモヤモヤした経験はないでしょうか。
これは、誰かが傷付いている事に気付くチャンスを無視している。ことだそうです。
つまり、問題を無かった事にしようとしているんですね。

そもそも、傷付いていないと、何故貴方にわかるのですか?と言う事で、
傷付いている人が、「僕は傷付いています!」「今、私は傷付きました!」と表明できますかね?
表明できないパターンが非常に多いと思います。
しかし、周りはその言葉に対して、気付く事ができているんですね。
なぜなら、言われた人が傷付いているか、いないかは、客観的な視点で見ることができるからです。
この言葉はポジティブな言葉だから誇らしい意味だな。又は良いあだ名だ。
しかし、この言葉にはネガティブな要素が含まれているからもしかしたらあの人は傷付いているかもしれない。
と判断できるからです。
例えば、
野球部のエース→ポジティブ
野球部の守護神→ポジティブ
我が校のマドンナ→ポジティブ
ブタゴリラ→ネガティブ
出っ歯→ネガティブ
3日寝てない小栗旬→ネガティブ?ポジティブ?
→これは、実はネガティブです。
→小栗旬を言いたい訳ではなく、「3日寝ていない」を言いたいのですね。なので、疲れた顔をしていている。といった感じでネガティブな要素をポジティブな言葉で誤魔化しているのです。
など客観的には何となくわかりますよね。
しかし、これを本人が傷付いてないんだからいいんじゃない?と言ってくる人は
言ってしまった後ろめたさから逃れる為の自己防衛をしているそうです。
追加責めをしているんですね。
では、どうしたら良いのかと言うと、
表現は修正し続けよう。と書かれてあります。
つまり、言われた本人はもしかしたら嫌かもしれない。と受け止め、この表現の仕方はやめようと声をあげ、修正し続けましょうと言う事です。
今回は1〜3の項目をまとめましたが、参考にさせて頂いた書籍「ずるい言葉」には他にも沢山の具体例が書かれています。
こう言った言葉は、自らが考え修正していくことで、人間関係をより豊かに構築していく事が可能です。言われた側もなぜこんな事を言ってくるのか理解することで、モヤモヤせずに過ごす事ができます。
私も、こういったずるい言葉を我が子に対し言ってしまった事があり、ドキッとしました。この書籍を読んで気付く事ができたので良かったと思いました。
我々人間は言葉を与えてもらい、会話をすることでコミュニケーションをとることができます。
ネガティブな言葉で他者を傷付けてしまうのではなく、素敵な言葉を伝えていく事ができたらいいなと思いました。
もし、他にももっと知りたい、本を手に取って見てみたいという方は是非ご覧になってみて下さい。
10代から使えると書かれてあるように、10代から大人まで幅広い世代に知ってもらえる画期的な書籍だと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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